2017年 6月 27日 09:00
気になる
「○○屋さんで気になったもの(八百屋とか)語源」
◎・・・「八百屋」
八百屋は、「青物屋」を略した「青屋(あおや)」が変化した語。
「あおや」から「やおや」に転じたのは、藍染め業者と間違えないためや、言いやすく訛ったという説、
扱う商品が多いことから「八百万(やおろず)」など、数が多いことを表す
「八百」を連想して転化したとする説がある。
ただし、「八百」は本来「やほ」と読まれ、「やを」を経て「やお」になった語で、
「青」は本来「あを」であったことから、「やおや」という語が成立した後、
「八百」の字を当てて「八百屋」になったと考えられる。
「青果店」と呼ばずに「八百屋」と呼ぶ方が多いのは、
「やおや」の方が文字数が少なくて呼びやすいから。
◎・・・「呉服屋」
古代中国の「呉」の国から伝来した織り方によって作られた織物のことをいった。
しかし、単に「呉の服」の意味から、「呉服」になったわけではない。
古く、呉服は「くれはとり」といった。
「くれはとり」は「呉織」とも書かれ「くれ」は「呉」の国を意味し、
「はとり」は「はたおり(機織)」の変化した語。(「服部」を「はっとり」と読むのも、
「はたおり」に由来する)
この「呉服(くれはとり)」が音読された語が、「ごふく」である。
そのため、呉服は「服(着物)」をいうのではなく、「織物(反物)」をいうのである。