2017年 8月 25日 09:00
猫が十二支に入れなかった理由
仮面ライダー越後屋です。
猫が十二支に入れなかった理由を説いた逸話が福島や沖縄に残っているそう。その物語とは…。
昔、神様が動物たちにお触れを出しました。
「元日の朝、新年のあいさつにきた者を、その年のリーダーとする。その後は毎年入れ替わり制で、
12匹を選抜メンバーとする」
動物たちは、1番になろうと、元日を楽しみに待っていました。けれど猫は、
その日がいつだったか忘れてしまいます。そこで、ネズミに尋ねたところ、一番になりたいネズミは、
ネコにわざと1日遅れの日にちを教えました。ネコはネズミに感謝し、
まだ時間があるなと一眠りすることにしました。
一方、歩みの遅いウシは一番乗りを果たすために大晦日の夜から神様の元へと向かいました。
それを見たネズミはこっそりウシの背中に乗り込み、その上でくつろいでいました。
そして明け方、神様の待つ門の前まできたときに、ウシから飛び降りて見事、
一番乗りでゴールを決めました。
その後、ウシ、トラ、ウサギ、龍、ヘビ、ウマ、ヒツジ、サル、トリ、イヌ、イノシシの順で
神様にあいさつを済ませ、12匹のリーダー選抜が決定したのです。
ネズミに教えられた通り、翌日の朝いちばんに神様のもとに訪れた猫は
神様にこっぴどく叱られてしまいます。
「もうリーダーは決まったぞ! 顔を洗って出直してこい!」
それから、ネコは顔を洗うようになったそうです。
そして、嘘をついたネズミを見かけると昼夜問わず追いかけ回すようになったということです。
ちなみに、13着は、カエル説とイタチ説があるそう。
カエルは動物ではなく両生類ですが、架空の動物、龍も参加できるくらいなので、
神様は広い心で参加者を募ったのでしょう。カエルは諦めが良かったけれど、
イタチは何度も神様に十二支入りをお願いしたことから、
神様も根負けし、みんなには内緒で毎月1日を「ついたち(つ・イタチ)と呼ぶことにしてあげたんだそう。